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今夜のエアロビの講師はいつもの人ではなかった。さらに言えば、三週間行かない間に受講生の顔ぶれも変わったようだった。
今日はそんなに体を動かしたくない気分であったが、時間を間違えて一時間早くついてしまったため、余白を埋めるようにしてマシントレーニングを行う。それが、暫く動かさないで錆付いていた体を目覚めさせるいい契機となってくれた。
また、臨時の講師が用意していたプログラムはいつもより優しいものだった。長期入院患者がリハリビをするように、一つ一つの動きを点検しながら体の動作を再確認した。
人気のない西国分寺駅のロータリーでタクシーを拾う。運転手は白髪の初老の男で、深夜のタクシーはただワイパーでフロントガラスを擦りながら雨の中を掻き分けて進む。僕が「台風はどうなってますかね、」と尋ねると、その初老の男は「さあ…」と言ってラジオのボリュームを捻った。
ラジオのアナウンサーは箱根で風速30mを超えたことや総雨量について抑制を効かせた声で喋っていた。

今日は何故こんな文体になっているかというと、朝こんなサイトを見たからであろう。