22:00

あんまり興味無かったんだけど、職場の人と話しているうちに談話室滝沢に潜入してみたくなったり。21:00までMeetingがあったので、その後御茶ノ水駅まで歩き閉店までの30分間を楽しむ。
談話室滝沢の名前を知ったのは、上京したての二十の頃であろうか。ヨドバシカメラの地下に見つけたとき、当時名前こそ知らなかったものの近寄り難い店構えをしていて、その雰囲気に圧倒され入ってみることは無かった。後にやはり事情を知らない友達から「凄く高かった」と話を聞かされ得心が行く。彼らも私が談話室滝沢を知っていたことに驚いていた。
数年して勤務地が御茶ノ水に変わった後、駅からオフィスに向かう途中に再び談話室滝沢の名前を見つけたときには驚きを隠しきれなかった。当時の印象としては、頑固な主人が営む喫茶店というイメージだったのでチェーン店があったということが斬新だった。と、同時にインターネットで情報収集してようやく談話室滝沢の実態を捉えた次第。
年輩の人が多かったが、オタクっぽい若者も散見された。まあ、自分らも結局ミーハーな訳だが…。噂にたがわずの接待ぶり。店内は意外と広く、昭和の面影を残す古っぽさがまた心地良かったりする。私らが行ったときにはもはや食べ物のメニューは売り切れ。事前知識があったにも関わらずコーヒー一杯を千円で頂くハメに。(笑)
結局その日も営業時間どおり21:50に閉店のアナウンスが流れる。ただ、「40年間ご愛顧頂きまして誠にありがとうございます」というスピーチが入っていた。そして湧き上がる拍手。

歴史のあるものが喪われるのは惜しい。